そもそも排気ブレーキとは何なのか?
みなさんはその理由を知っていますか?
排気ブレーキは、違う言い方ではエキゾーストブレーキと呼ばれています。
フットブレーキ以外で減速できる補助ブレーキの事です。
仕組みですが、走行中にアクセルから足が離れてエンジンブレーキが効く時に作動します。
この時、バタフライと呼ばれるものやフラップと呼ばれるバルブを閉じてしまうことで、排気を出しにくくしてブレーキがかかるようにさせています。
今回は、排気ブレーキを入れっぱなしにしていると危険なのか?使いすぎると故障するのかなどについてご紹介していきます。
Contents
排気ブレーキを入れっぱなしにすると故障する?
排気ブレーキを入れっぱなしにすると故障することをよく聞きます。
しかし走行中に排気ブレーキが効くということはありません。
排気ブレーキは、走行中や停止時、クラッチを踏んでいる時やニュートラル時には、作動しないようになっています。
基本的に排気ブレーキをONにしたままでは走ることは出来ないので、心配することはないです。
その上で排気ブレーキをオンにして故障している場合には、排気ブレーキのシステム自体の寿命が短くなっているのかもしれません。
排気ブレーキを使いすぎるとどうなる?
ブレーキもそうですが機械は使うほど消耗します。
速度を落とそうとすると排気ブレーキは排気管の流れやピストンの動き制御する仕組みとなっています。
排気ブレーキをオンにすることで使う回数が増えます。
使う回数が多いと壊れるというより寿命が短くなる感じでしょう。
重い荷物を積んでいる時は、排気ブレーキの作動回数が増えます。
逆に、荷物が軽かったり、荷物がない(空荷)場合は作動回数が少ないのでオフにしておいた方がいいかも知れません。
排気ブレーキを使いすぎると燃費が悪くなるという事もよく聞きます。
実際には、排気ブレーキを使用することで燃料を使うことはありません。
燃費が悪くなるのは、排気ブレーキを使った後、速度を回復する時に問題があります。
排気ブレーキを使うと、使わない時に比べ速度が下がるのが速いです。
速度が下がりすぎてアクセルを踏むときに燃料を使用するので、使い方次第で燃費が変わります。
排気ブレーキのランプがつきっぱなしになったら?
排気ブレーキのランプが付きっぱなしの状態になると考えられる要因が2つあります。
①効きっぱなしの状態
②配線不良
この2つが考えられます。
まさにこういった症状が出ている場合は早めに修理に出しましょう。
車種によっては、排気ブレーキとストップランプが連動しているものがあります。
排気ブレーキが作動すると、ストップランプが付き後続車に迷惑が掛かりますので十分に注意しましょう。
排気ブレーキから異音がした時の対処法
通常の排気ブレーキというのは『ボーーー』という音がしてきます。
たまに高い音や明らかにに異音がする場合があります。
エキゾーストブレーキが正常に作動しても異音が発生したら故障の前兆かも知れません。早めに点検に出しましょう。
原因で考えられることはバルブの作動不良が発生、またはシールド不良やボルトが折れ込んだ場合など様々あるようです。
異音がしたらすぐに点検修理に出しましょう。
※正常な時の音を聞いておかないと異音に気づきにくくなるので、正常な時な音を日頃から聞いておきましょう。
トラックの排気ブレーキが効かない時の対処法
排気ブレーキが効かなくなったら、速度を出さないことです。
理由は、荷物を積んでいるトラックは、一度速度が出ると止まりにくくなります。
つまり制動距離が長くなるという事です。
特に危険なのが長い下り坂です。
エンジンブレーキとフットブレーキだけで減速しなければなりません。
フットブレーキの使用回数が増え、フットブレーキが効かなくなり、死亡事故につながったケースがたくさんあります。
まとめ
今回は排気ブレーキについて紹介しました。
排気ブレーキはトラックにとってかなり大切な装置です。
すこしでもおかしいなと感じたら、事故を起こす前にすぐに点検や修理に出しましょう。
異音に関しては、正常な音を日頃から聞いておかないと異音に気づきにくいです。
気づいた時は遅いという事もあります。
トラックは機械です。
排気ブレーキだけでなく、エンジンも含め音がおかしい場合はすぐに点検修理に出しましょう。