軽貨物ドライバーとして運送業の個人事業主をしている方は年々増えています。
頑張った分だけ給料として反映するのでとてもやりがいのある仕事ですが、収入が安定しないのもこの仕事ならではです。
そこで今回は、運送業の個人事業主の年収1000万は可能なのか、経費、確定申告について解説していきます。
そして、そこから見えてくる軽貨物ドライバーの収入について稼げる仕事なのかどうかについても見ていきましょう。
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運送の個人事業主の年収はいくら?
個人事業主でも、年収は300万円~400万円台という自営の方が多いようです。
この仕事は、頑張れば頑張った分だけ給料に反映されます。
その分、諸経費などの出費も大きいですが理想とする年収になるよう自分で仕事の量を調節できるのもメリットのひとつです。
運送の個人事業主の経費とは!
運送業の個人事業主ともなれば、収入と同じくらい、時にはそれ以上の経費が掛かってしまいます。
基本的に、仕事をする上で使用しなければならないものは全て経費として扱われます。
荷物を積み込み配送するために必要な車、そしてその燃料代が一番大きい金額になるのではないでしょうか。
その他には、配送先などのスケジュール管理に必要なメモノートやボールペンなど細かなものも経費となります。
また、自営業なので宣伝するためには広告もつくります。
その費用も『宣伝広告費』として経費と扱われます。
他には、取引先へ向かう際、タクシーやバスなどを利用した場合は交通費、仕事関係者との食事会などは接待交際費などとして扱われます。
運送の個人事業主の確定申告について
確定申告をする際、いくつかのやり方があります。
①税務署へ行き確定申告の書類をもらい自分で記入する方法
②プロの税理士へ依頼する方法
③ネットのetaxを利用する方法
④会計ソフトなどを利用し書類作成をする方法
この他にもやり方は様々あり、そろえなければいけない書類も山のようにあります。
一年に一度の作業とはいえ、確定申告を無事に終えるまでは頭も使ったりとかなり疲れるようです。
プロの税理士さんに依頼して人の手を借りながらやる方法が一番楽かもしれませんね。
軽貨物ドライバーの平均年収はどれくらい?
軽貨物ドライバーは、他のドライバー達と少し違うところがあります。
それは会社員ではない場合があるからです。
全てとはいいませんが、殆どの軽貨物ドライバーは個人事業主です。
では気になる平均年収は、300万円~400万円ほどになります。
個人事業主の場合だと車にかかる経費は全て実費となります。
毎月かかる経費は15万円前後ぐらいで、長距離の「チャーター便」業務をしなければ経費も抑える事が可能です。
軽貨物ドライバーの給料・月収はいくら
平均28万円~40万円ぐらいです。
軽貨物ドライバーの収入はピンキリです。
月に50万円以上稼ぐ人もいますし、月に20万円ほどのドライバーもいます。
求人募集などでは大きく稼げると載せているのをよく目にしますが、間違いではありません。
しかし、実際に大きい額を稼ごうとなるとかなりの努力が必要になります。
さすがに月100万円以上とかの募集記事は見かけませんが。
月40万円以上可能!といった夢のある記事は目にします。
しかし、その金額全てが手元に残るわけではありません。
そこから経費が引かれるので手元に残るのは経費を引いた金額になります。
軽貨物の個人事業主で年収1000万は可能?
それでは、どのようにして稼ぐのか?
その方法は、大手運送会社から仕事を貰って1日150個以上の荷物を配達する。
大手運送会社と契約をした場合は「1個いくら伝票1枚いくら」の契約になります。
つまり、荷物を配達すればするほどお金になる契約です。
個人事業主となるので、ご自身で会社と直接契約をしなくてはいけません。
聞くだけだとハードルが高そうに感じるかもしれませんが、会社から仕事を貰う契約は、そこまで難しいものではありません。
ちょっとでも不安に思うなら、荷主とご自身の間に別会社を入れて仕事を貰う方法もあります。
この場合は中間マージンは持っていかれます。
ただ、軽貨物ドライバーは個人事業主が大半を占めています。
お金を稼ぎたいのであれば直接会社と契約することを薦めます。
そして、本人のやる気次第で大量の荷物を配達すれば、長距離ドライバーよりも稼げる場合もあります。
実際に経費抜きで月に50万円以上稼いでいるドライバーもいますからね。
そして、軽貨物の個人事業主で年収1000万は可能どうかについて説明していきます。
結論から言うと、年収1000万円は可能か不可能かだけで言えば可能ではあります。
しかし、そこまでの年収を得るためにはそれ相当の努力、体力、精神力などなどクリアしなければならない壁がいくつもあります。
◎寝る間も惜しんでとにかく働く
◎軽貨物ドライバーとしてのスキルをかなりレベルアップさせる必要がある
◎チャーター便とスポット便を24時間体制で受ける
◎軽貨物ドライバーとして仕事をしながら自分も経営者となり事業拡大も進める
などなど1000万円を目指すために考えられることをいくつか挙げてみました。
これ以外にも必要な事はまだあるとは思いますが、この4つの項目をクリアするだけでもかなり大変です。
不可能とは言いませんが、現実的に考えてもかなり厳しい道のりといえます。
軽貨物ドライバーの給料明細とは
個人事業主なので支払明細書を貰う場合と、自分で請求書を作成して荷主に渡す場合があります。
全ては紙で行われますが、近年ではオンラインでお金の出し入れが閲覧できる会社も増えてきています。
軽貨物ドライバーの仕事を探すコツとは
軽貨物ドライバーをするには2つの選択肢があります。
「会社員になるか個人事業主になるのか」求人募集が多く出ているので色んな会社を選べます。
会社員に関してはあまり募集がないですが、軽貨物ドライバーで正社員として働くこともできます。
そして個人事業主になりたいけど、車がない!という人にも「車の貸し出し」をしている会社もあるので、そちらも選べます。
あとは、月にどれぐらい収入があるのか?休みはどれぐらいあるのか?1日の労働時間はどれぐらいなのか?などの条件を探してみたほうがいいですね。
良く聞く話ですが、「最初に聞いている内容と違う!」といったトラブルもあるので、面接や契約する時に必ず確認しましょう。
その契約内容を書面で記載している会社だと安心です。
口約束は言った言ってないの水掛け論になりますので、要注意です。
まとめ
今回は軽貨物ドライバーのお金の事情を載せていきましたが、上手く働ける人ならトラック業界でも高水準で稼げる仕事です。
理由としては、個人事業主の人が多いので収益を上げるという考え方が会社員とは根本的に違います。
売り上げを出さなければ自分の首がしまりますからね。
そして、稼げるという事は反面「きつい」という事でもありますので、決して楽に稼げるわけではありません。
ヤル気次第で高収入も夢ではないですが「多くの人が夢を見ては去っていく」のも実態としてはあります。