ヤマト運輸や佐川急便と取り引きをしている下請け会社(庸車)は多いですが、路線ドライバーとして働くならどちらの会社がいいのでしょうか?
ちなみにそういった下請け会社は、求人サイトでの募集要項欄に記載されている主要取引先が佐川急便やヤマト運輸、西濃運輸などの大手運送会社が書かれています。
今回の記事では、路線ドライバーとして働くなら佐川急便かヤマト運輸どちらがより良いのかを独自に調べてみました。
Contents
クロネコヤマトと佐川急便ならどっちで働く?
《庸車ドライバーとして勤務した場合》
佐川急便 ⇒ 自社ドライバーについては長距離運行は全て庸車へお願いしている
ヤマト運輸 ⇒ 路線ドライバー自体に空きがない状態、路線ドライバーになるにも集配ドライバーから段階を経てとなっているが実際は狭き門となっている
現状はこのような感じです。
特にヤマトに関しては、グループ企業の路線ドライバーへの就職もなかなか難しい状況といえます。
そこで、下請け会社のドライバーとして大手の運送会社に入り込むのが庸車です。
どちらもメリット・デメリットがありますが、仕事内容や労働時間、給料面などを比較しました。
以下の項目をご覧ください。
佐川急便とクロネコヤマトの給料チェック
まずは給料面から比べてみました。
私にはヤマト運輸、佐川急便どちらの会社にも知り合いがいます。
給料面について聞いたところ、佐川急便の方が給料が良いようでした。
理由としては、1回の運行での運賃が佐川急便の方が高いということです。
【同額での運行回数比較】
佐川急便 ⇒ 東京-大阪間 10回往復
ヤマト運輸 ⇒ 東京-大阪間 12回往復
出勤日数で換算すると、20日出勤と24日出勤で同額程度かそれ以上変わる場合もあり、この差は大きいといえます。
佐川急便とクロネコヤマトの休日事情は!
《庸車の場合》
佐川急便 ⇒ 多くの会社で月の出勤日数は20日前後。仕事内容はきついが休みはしっかりもらえる。
ヤマト運輸 ⇒ 出勤日数は22日から24日の会社が多い。運賃は安くなりがちだが回数を走って稼げる感じ
佐川急便よりもヤマト運輸の庸車の方が出勤日数が多いです。
しかし、出勤日数が多い=休みが少ない ということですが、給料が高いわけでもありません。
一方で佐川急便の方は、仕事内容はきついようですがその分休みはきっちりもらえるようです。
一回あたりの運行賃金も高いので仕事内容がハードでも構わない人であれば佐川急便の方が稼げて休みもしっかり取れるのかもしれませんね。
佐川急便とクロネコヤマトの労働時間チェック
労働時間は、実際に積み込みをしている時だけでなく待機している時間も含まれています。
そう考えると、ヤマト運輸はバラ積みはほとんどなくカゴ輸送なのであっという間に積み込みは終わってしまいます。
一方で佐川急便はパレットものはほぼなくバラ積みがメインです。
この点を比較すると、断然ヤマトの方が積み込み作業は楽ですよね。
ヤマトの仕事をしたくて転職したドライバーも多く、労働時間や仕事内容を重要視している人もたくさんいます。
佐川とヤマトならおすすめはどっち
業界最大手のヤマト運輸と佐川急便ですが、やはりこの2社は比較の対象になりやすいですよね。
年収に関していえば、佐川急便は約400~500万円程度、ヤマト運輸はそれ以上もらえるといわれています。
もちろん、ただ給料が良いわけではありません。
日頃から頑張って昇格を重ねることで給料は上がり年収も増えていきます。
これらを踏まえておすすめするなら…
【しっかり稼げて休みもちゃんと取れる】 ⇒ 佐川急便
【給料はそこそこで良いから楽な仕事重視】 ⇒ ヤマト運輸
佐川急便は仕事内容がハードな分給料も良いです。
ヤマト運輸はカゴ輸送がメインなので、体力に自信がない人、そこまで稼がなくても良い人に向いています。
この2社で転職を考えている人はエージェントを活用するのがおすすめです。
私も登録していますが、相談だけでも聞いてくれるのでプロの目線の転職探しの話が聞けます。
また労働時間や給料面の交渉までしてくれるので、自分で交渉するのが苦手な方は利用することをおすすめします。
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佐川急便の路線便ってどうなの?
佐川急便の路線便はかなり大変です。
路線便に限らず、ドライバー業務はどれも同じくらい忙しくてきついと思います。
他の運送会社ではそれぞれ分担して業務が振り分けられていると思いますが、佐川急便は配達、集荷、集金、営業など一人のドライバーがすべてこなします。
かなりの激務です。
ヤマト運輸の路線便ってどうなの?
ヤマト運輸の路線便は、その仕事内容から希望する人が多く、とても人気があります。
手積み手降ろしのでの積み込み作業は無いに等しいですし、基本的にカゴ輸送なのできつくて激務というわけではありません。
路線便は庸車を利用することがほとんどで、自社の路線便ドライバーは数少ないです。
そして、庸車ではなく自社の路線便ドライバーとして仕事をするには、ある程度の経験も必要です。
そこに至るまでにいくつかの試験や条件などをクリアする必要があります。
実際、庸車のドライバーからもヤマト運輸の路線便は人気で需要が高いです。
佐川急便の下請けはきつい?
佐川急便の下請けにもいくつか種類があります。
個人事業主(完全な自営業)としての働き方、下請け会社の正社員もしくは非正規社員として勤務するといった主に三通りの働き方があります。
佐川急便の下請けは、荷物1個に付きいくらと値段が決まっていてその単価が低いとも言われています。
下請けとしての収入は、配達した荷物がそのまま収入につながるので、頑張ればもちろん稼げますが、その努力はかなりのものです。
実際に稼げている人とそうでない人どちらもいるようで、どういった働き方で下請け業務をするのか(個人なのか正社員なのか)、そしてその人の経験も収入に繋がります。
経験豊富な人は知識やスキルがある分、多少辛くて忙しくてもなんとか乗り切っていけますが、初心者の人は労働力と収入が見合わず辞めていく人も多いのが現状です。
佐川急便の下請けの給料は安い?
佐川急便の下請けとして働いた場合の収入は、荷物一つに値段が設定されています。
仮に100個の荷物を配達するとして、100×●●=収入となります。
もちろん全額収入になるわけではなく、そこから諸費用引かれます。
働く地域によってその金額は変わると思いますが、首都圏を例にすると荷物1つの値段は平均して110円となっているようです。
更にはそれ以下の金額になる荷物もあるようで、そのひとつがAmazonの荷物で1個90円と言われています。
配達すればするだけ単純に収入も上がりますが、現実は再配達などもありそう簡単にいきません。
給料ははっきり言って高いとは言えませんね。
ヤマト運輸の下請けの給料はいくら?
ヤマト運輸の下請けも、荷物一つに金額が設定されています。
こちらも、配達した荷物の多さで収入が変化する出来高制になっています。
しかし、佐川急便と違う部分はまさにその値段設定です。
ヤマト運輸は一件につき150円前後となっていて、収入は比較的安定していると言われています。
出来高制なのでやればやるだけ収入に繋がりますが、その分の努力は計り知れないくらい大変でしょう。
ヤマト運輸から佐川急便に転職した人の口コミとは!
給料面や業務内容などを比較すると、そこまで大きな差は正直無いようです。
どちらも大手なので、それなりに荷物の量はありますし、忙しさや辛さも同じくらいあります。
ただ、佐川急便の方は体育会系色が強く、研修中から厳しい環境で業務するような雰囲気で泣き出してしまう人も中にはいると言います。
どちらの会社もメンタル面が強くなければ勤まらないとは思いますが、佐川急便はよりそう感じます。
あなたは休みと給料どっちを選ぶ?
やっぱり、休みは少なくても良いからその分仕事をして少しでも稼ぎたいと言う人が運送業界(特に下請け)では多いように感じます。
私だったら難しいところですが、やっぱり休みが欲しいですね。
若ければまた違った考えになったような気もしますし、この部分は人それぞれ。
何を重要視していくかはその人次第です。
稼ぎたい気持ちはあっても体がついてこない場合もありますし、この2択は単純にやる気だけではなく、年齢層も関係してくるような気がします。
さいごに
なにかと比較対象になるヤマト運輸と佐川急便についてお話しました。
あくまでも目安なので、同じヤマトや佐川でも地域や会社によって給料は変わってきます。
自分には何が合っているのか、向いているのは何かを見極めることが仕事を長く続けられる秘訣です。
最後までご覧頂きありがとうございました。