小型トラックとなれば、貨物車両としての荷台のサイズや積載量次第でその用途もさまざまとなり、一般商用車としての需要も高い事から世間的によく知られているのが2トントラックです。
今回は比較的使い勝手が良いとも言われているその2トントラックについて、車体のサイズから荷台の寸法、また積載関連についての細かな事情などをそれぞれで詳しく解説していきます!
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2トントラックのサイズ一覧は(ショート・ロング・ワイドロング)
ごく一般的な観点からも小型トラックの分類となっている2トントラックでありますが、車種毎にある細部の違いはあれど、基本はショート・ロング・ワイドロングのそれぞれが法的根拠からの車両寸法となっております。
ショート
車両寸法:全長4.7m程 全幅1.7m程 全高1.9~2m程
荷台寸法:長さ3.1m程 幅1.6m程 高さ380m程
ロング
車両寸法:全長6.0m程 全幅1.9m程 全高1.9~2m程
荷台寸法:長さ3.1m程 幅1.6m程 高さ380m程
ワイドロング
車両寸法:全長6.0~6.3m程 全幅1.9~2.2m程 全高1.9m程
荷台寸法:長さ4.5m程 幅2.0m程 高さ380㎜程
尚、荷台の高さに関してはショート、ロング、ワイドロングのそれぞれが車種やメーカー、また荷台ボディーを別途で製造する業者によってはサイズも細かく異なってきます。
2トントラックの車両総重量や最大積載量は
2トントラックは車両総重量(乗る人と車両と荷物の合計)が5トン未満、最大積載量(乗る人と車両を省いた積み荷だけの重量)では2トン以上3トン未満である事が法令(道路交通法)で定められております。
●車両総重量:5t未満
●最大積載量:2.0t~2.9t
また最大積載量に関しては車両に装備される機器類次第では、それらの装備が重たい場合となれば2トン以下の積載量となってしまい、逆にそれらの装備が軽いとなればその分最大値に近づけた積載が可能となります。
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2トントラックに必要な免許はなに?
現在の法律による2トントラックの運転に必要となる免許は「最低でも準中型自動車免許」となっており、現行の普通自動車運転免許では2トントラックを運転する事は出来ません。
●平成19年6月2日にて中型免許が新設
●平成29年3月21日にて準中型免許が新設
尚、平成19年6月1日以前の普通免許取得者においては、中型免許証の8t限定(8t限定とは車両・運転手・荷物を合わせた車両総重量)に切り替わってる条件内容からも2トントラックを運転することが可能とされてます。
2トントラックサイズで積める引越しの量はどれくらい?
「引越し」などで使用される貨物車両においては、主に「積み荷の容量」が重要視にされがちでもありますが、比較的に行動範囲が狭く限られた場合などでは「かえって2トントラックの方が取り回しが良い」とも言われております。
では一般的な引越しの場合、2トントラックの荷台サイズで積める荷物の種類や量などを具体的な形で以下にまとめてみました。
電化製品
テレビ(32インチ程度)/DVDプレイヤー/電子レンジ/洗濯機/冷蔵庫/パソコン/プリンター/掃除機/扇風機/エアコン
家具
ベッド(セミダブルぐらい迄のサイズ)/布団/テレビ台/テーブル/ハンガーラック/カーペット/本棚/ソファー
その他
バイクや自転車程度の乗り物系
2トントラックサイズとなれば基本は「単身者」もしくは「二人暮らし」の引越しを想定しておりますので、「家具類やその他の生活用品が想定内以上の量になった場合」では運送の制限の有無も一応留意しなくてはなりません。
2トントラックはダンボールで何箱積める?
次は引越しでも荷造りにおいては必須ツールとなる段ボール材でもありますが、その段ボールそれぞれの立方体面積の目安を主に引越し屋さんが用いる大型ダンボールサイズ(3辺の合計数が120cmとする)にて、概ねでありますがショート(標準)、ロング、ワイドロングの各ボディサイズで見てみましょう。
2トンショート(標準) ⇒ 95個
2トンロング ⇒ 245個
2トンワイドロング ⇒ 245個
ちなみに標準サイズとなるショートが横4列並びx高さ6個x4面であるのに対し、ロングとワイドロングの2つでは横5列並びx高さ7個x6面と「多少の隙間が生じる誤差」はあれど、共に「横6列の換算では無理があるだけに積める個数では同じ」となります。
2トントラックを運転する際の注意点とは
まず第一に言える事と言えば、積荷がある場合は特にブレーキ操作に注意しなくてはなりません。
これは貨物車両に関する運転操作全般に言える事でもありますが、扱う積荷の重量というのは様々です。
2トントラックの場合であっても、その車両に対する法律で定められた「積む荷物の重量」には特に注意しましょう。
次に「比較的小型の貨物車両扱いとされてる2トントラック」であっても、乗用車以上の高さを常に意識しておかないと街中にある道路標識や看板、また高架下などの高さ制限にも注意しなければ接触事故を起こしてしまう恐れがあります。
基本的には2トントラックと言えど自動車には変わりない事からも乗用車と同様、慣れれば「感覚的なものとコツ次第」で大抵は時間が解決してくれる事と言えます。
ただ冒頭にも記述している通り「止める事で重要となるブレーキ操作」には運転者自身も含め、交通安全上からも他者に対しては直接命に関わる問題点となりますので、そこは特に注意してください。
まとめ
2トントラックに限らずとも車種やメーカー、また荷台ボディーの製造業者によってはそれらのモデルや仕様も細かく異なってくる場合もあり、取り扱うにあたっては正直これまで記述してきた内容どうりとは言い切れません。
乗用車と同様、扱い方によっては人の命に関わる凶器にもなりかねません。
それぞれにある車両毎の仕様をよく理解し、「過積載厳禁を含む安全運転を第一」に取り扱うようにして行きましょう!