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デフロックを入れっぱなしで走るとどうなる?やり方や使い方、仕組みを解説!

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デフロック トラック関連
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沼地や山道を走るオフロード車では標準装備として採用されており、大型トラックでも悪路によるスリップ防止の目的で装備が現在では一般的となっているデフロック。

オフロード車両を扱う経験がなくとも、大型トラック運転経験者であれば一度は耳にするであろう駆動系の機能。

今回はデフロックについての簡単な説明から4WDとの違い、また車にとってのデフロックが持つ役割や使うタイミングなどについてを詳しく解説し、トラックの場合は入れっぱなしでの走行はどうなのかも検証していきたいと思います!

 

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デフロックとは?簡単に説明すると!

 

デフロックはと左右輪の回転差を持たず、「ほぼ直結状態にあるデファレンシャルギア機構」の事を指します。

通常、市販車においては旋回半径差を発生させるオープンデフとしてのデファレンシャル機構(差動装置)が標準で備わっており、そのオープンデフによって車は円滑に曲がる事が可能となっております。

ただそれらの装置は路面状況によっては通常の走行にも支障をきたす場合(滑りやすい路面でのスリップ等)もあり、それらの打開策として生まれたのが「左右輪を固定し、通常の回転差を持たない事で車輪のスリップを無くして安定した走行を可能にする機構がデフロック」になります。

 

デフロックと4wdの違いについて

 

まず「デフロック」なるものは大型トラックにある「後輪2軸のみをロックさせるデファレンシャル機構」であるのに対し、4WDでは「オフロード仕様としての四輪を同時に駆動させるデファレンシャル機構」となってます。

4WD仕様の場合、アスファルト上でも比較的滑らかな走行が可能となる「回転差吸収仕様」のLSD(リミテッド・スリップ・デフ)が採用されておりますが、車両の仕様が根本的に異なる以外はギアシステムとしての構造内容から、「デフロック」と「4WD」には効果・役割に大きな違いはないと言えます。

 

・デフロック
大型車での後輪ツーデフ仕様に組み込まれたデフギア機構

・4WD
オフロード仕様車などでの四輪駆動を動作させるためにあるデフギア機構

 

主に後輪左右に回転差を無くすギア機構では貨物車用(大型トラックや大型ダンプ)に装備されるデフロックシステムのことを指しており、オフロード仕様としての4WDにおいても左右輪のデフ機構をロックする仕組み上、デフロック・4WD共に基本的な構造と役割は同じと考えてよいでしょう。

 

車のデフロックの役割は

 

一般的には悪路を走行する際で使用するデフ機能として浸透しておりますが、「駆動軸の一部のタイヤがぬかるみ、砂地や氷結した坂道などのスリップしやすい路面で脱出するする事が主な役割」となっています。(4WD車に装備されたデフロック機能においても同様)

そもそも標準装備としてのデファレンシャル(デフ)では、「直進時」や「両車輪が地面にしっかりと接地している場合」において左右均等な駆動力を伝達する構造になっており、旋回時では曲がる外輪を多く回転させる性質から左右輪の旋回半径差を発生させて車を円滑に曲がらせる仕組みとなってます。

スリップしやすい状況の多くは両車輪が地面にしっかりと接地せず、接地している車輪のみでは十分な駆動力は得られない事からも、「デフロックによる左右均等の駆動力はエンジン本来の力を発揮させる重要な役割」となるのです。

 

デフロックを使うタイミングは

 

悪路にて立ち往生となった場合、「既にぬかるんだ後」での脱出手段としてデフロックを作動させても基本的には問題ありませんが、「悪路にハマる前での事前操作」がもっとも適切と言えるでしょう。

パートタイム4WD車(切り替え式四輪駆動車)同様、デフロック自体のトラクションには4WDほどの駆動力が無く、使うタイミングとしても凍結路面や雪道、ぬかるみなど「ガッチリとハマってしまう前での作動」が重要になってきます。

 

トラックのデフロックを入れっぱなしで走行しても大丈夫?

 

デフロックと言っても左右輪の動作を完全制御するものでは無く、厳密には「フロントデフとリアデフを繋げるクラッチ作動」になります。

つまりデフロックしたままでアスファルトを走行し続けた場合、カーブなどで左右のタイヤが固定される事からデフギアにはかなりの無理が掛かります。

またそれ故にタイヤにも異常な摩耗を発生させてしまいます。

直進走行だけなら基本は何ら問題はありませんが、カーブなどでは内輪差は必ず発生します。

デフ機構は意外とデリケートな構造にあり、破損を避ける為にもデフロックを入れっぱなしで走行するのはやめましょう。

 

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まとめ

 

如何でしたでしょうか?

ぬかるみやスリップしやすい路面など、通常走行が困難とされる悪路での脱出方法で用いるデフロック機能。

悪路による脱出性能に優れ、オフロード車での装備となればむしろ鬼に金棒と言えるでしょう。

ただデフロック機能としての精密な構造にある分、取り扱いには注意も必要。

「悪路による場合でのON」と「悪路でない場合でのOFF」のメリハリを付けた使い分けが大きな破損を防ぐ事となり、何よりそれはデフロックとしての利便性を最大限に生かす事に繋がります。

「機能の性質」から「目的に合った役割」をよく理解し、正しい使用方法を常に心がけるようにしましょう。

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