東名高速と新東名高速の違いって何?どっちが早いの?
物流業界に携わっている私に最も多い質問の中のひとつがこれです。
大型連休の帰省や週末のレジャーで高速を利用する時などによく聞かれます。
しかしこの質問は単純にどちらとは言いにくく両ルートのメリットを知っておく必要があります。
この記事では東名と新東名の違いについて分かりやすく説明していますので参考にされて下さいね。
Contents
東名と新東名どっちを選ぶ?
まずは東名と新東名について簡単に説明しますね。
東名高速道路とは東京インターから愛知の小牧インター間を結ぶ高速道路のことです。
(2019年11月現在)
その途中で静岡の御殿場から愛知の豊田間に新しい別ルートができました。
これが新東名高速道路です。
この2つのルートは距離や料金、時間など比較されることが多いです。
専門の私への質問でもどっちを選んだほいうがいいのかという質問が圧倒的に多いです。
では比較してみましょう。
東名と新東名の高速道路路線図マップ
ネクスコ中日本路線図より引用
黒が東名高速、赤が新東名高速です。
東名と新東名ではマップでみると分かりにくいですが様々な違いがあります。
各メリットによって使い分けることをおすすめします。
東名と新東名の距離の比較
東名と新東名の距離ですが実際に走って計測してみました。
御殿場ジャンクション⇔豊田ジャンクション
東名高速を利用した場合 →225㎞
新東名高速を利用した場合 →214㎞
距離では11㎞新東名のほうが短いです。
東名と新東名の距離の違い
距離では約11㎞新東名のほうが短いことが分かりました。
実際に走っていても新東名経由のほうがやはり早いです。
時間にして約5分から7分くらいでしょうか。
東名と新東名はどちらが早い?
上記の計測通り東名と新東名では何もなければ新東名のほうが早いです。
しかし渋滞や事故などの交通状況により早さは変わってきます。
ラジオやネット、高速道路の掲示板で見ることができます。
東名、新東名の分岐点の手前で東名と新東名の通過時間が書いてある大きな掲示板があります。
何もなければ新東名のほうが20分早い表示が出てますが実際には20分も変わることはないです。
東名と新東名の料金の違い
高速料金については同じ乗り口、同じ降り口で比較した場合には実は同じなんですね。
例えば東京インターから乗って小牧インターで降りた場合には東名と新東名どちらを走ってきても料金は同じということです。
しかし上記でも触れましたが距離が短く走りやすい設計の新東名の方が燃費の面では優れているのでガソリン代が節約できてお得と言えるでしょう。
東名or新東名渋滞が多いのはどっち?
交通量の違いについても上記の通り新東名の方が多いです。
特にレジャーや帰省時には新東名を選ぶ方の方が多く渋滞が発生しやすいです。
逆に平日の昼間は東名のほうが仕事で利用するドライバーが多く交通量は多いです。
東名を走るメリット
東名高速を選ぶメリットとして大きく3つあります。
・景色がいい
・車が少ない
・事故発生時の迂回
まず景色を楽しむなら絶対に東名です。
広大にそびえる富士山、由比海岸から一望できる太平洋、牧之原から見える茶畑、浜名湖SAから見る浜名湖などです。
新東名からも富士山は見れますが新東名は基本的に山道でトンネルが多く景色的には楽しめません。
交通量に関しては平日の昼間は東名は多いですが夜間は新東名より車が少なく走りやすいです。
連休時のドライブでも新東名の方が人気があるので逆に東名はガラガラでストレスなく走れます。
また事故が発生した時でも国道1号線がほぼ並走して走っている東名のほうが対応しやすいですね。
新東名を走るメリット
新東名のメリットも大きく3つあります。
・走りやすく設計された道路
・新しい休憩施設
・距離が短く時短になる
新東名高速には最新の建設技術が採用されているんです。
急カーブや急勾配がなく時速120キロで問題なく走れる設計になっています。
もう少し詳しく書くと最小半径が約3000mで最大勾配角度はなんと2%です。
東名が最小半径300mで最大勾配角度が5%ですから比較するととんでもなく走りやすさが違うのがわかります。
実際に東名はヘアピンのような急カーブやキツい登り坂や下り坂が多いです。
さらに新東名は比較的に新しい高速道路なのでサービスエリアやパーキングエリアなどの休憩施設も新しく人気があります。
道路の路面もまだまだワダチも少なくキレイに舗装されています。
そして新東名は東名に比べて距離が約10キロほど短いんです。
時間も5分から7分ほど早くいけます。
その分ガソリン代の節約にもなりますよね。
これらの点から新東名はトラックの運転手にも人気があるわけです。
ひょっとして名神新名神もご利用ではありませんか?
東名新東名をご利用の方はそのまま名神新名神を走る場合が多いです。
その際にどっちを走った方がいいのか違いを徹底比較しました。
こちらの記事からご確認ください。

新東名高速道路路線図
画像参照:NEXCO中日本
新東名高速の全線の路線図です。
2020年/1月現在まだ完成していない区間があります。
完成するとかなり長い距離の高速道路になるのがわかります。
新東名の最高速度は120キロ
東名と新東名では最高速度の制限も違います。
東名は普通に100Kmですが新東名は日本で初めての120Kmになっています。
(新静岡から森掛川間)
パトカーを気にせず時速120キロで走ってみたい方は新東名を走ってみてはいかがでしょうか。
なぜ新東名は走りにくいのか?
新東名はカーブや勾配が少なく設計されていて最高速度も120㎞の区間があります。
しかし新東名は走りにくいという話をよく聞きます。
実際に私も走っていて走りにくさを感じることが多いです。
その理由は「みんな新東名を選ぶから」です。
距離や走りやすさから新東名を選ぶドライバーが多いので逆にダンゴ状態となり思うように走れなくなります。
「10分も変わらないのだから」という理由で東名を走るベテランドライバーは多いです。
取り締まりはどっちが厳しいの?
警察の取り締まりについては一概にどちらとは言い難いです。
東名でも新東名でも取り締まりはやっているとは思いますが気を付けたいのは新東名のスピード違反です。
120キロで走れる区間はあくまで新静岡から森掛川の間です。
それ以外では100キロに落とさないといけません。
知らずに120キロでそのまま走り続けると捕まる可能性が高まるのであしからず。
ちなみに私は東名で携帯電話を持っていて捕まった経験があります。
今後運転中の携帯電話はさらに罰則が厳しくなるようです。
ながら運転はやめておいた方が無難でしょう。
東名と新東名の合流地点は!
東名と新東名の合流地点は2019/12現在では御殿場JCTと豊田JCTです。
新東名が全線開通すると海老名南JCTまで伸びて新東名高速道路は海老名南JCTから豊田東JCTまでとなります。
完成時期は当初2020年でしたが新東名の全線開通は2023年に延期となっています。
※東名の清水JCTと新東名の新清水JCT、東名の三ケ日JCTと新東名の浜松いなさJCTでも切り替えができます。
東名と新東名の分岐点
御殿場ジャンクションから豊田ジャンクションまで分かれている両ルートですが途中でどちらにも行ける分岐点があります。
・東名の清水から新東名の新清水
・東名の三ヶ日から新東名のいなさ
(2019年11月現在)
もし事故などで迂回する場合はこれらの分岐点から別ルートに変更できます。
東名と新東名に対する感想とは
私は長きに渡って東名と新東名を走ってきましたがどちらのルートも良い面、イマイチな面があります。
その時の気分や状況で使い分けていますが正直な気持ちとしては本当に便利になったなという思いです。
昔は東名高速しかなかったので事故や渋滞は日常茶飯事でした。
帰省ラッシュやUターンラッシュではとんでもない大渋滞が発生して嫌気がさしたものです。
2つの選択肢ができたことで渋滞の緩和や楽しみ方も増えました。
新東名の延長工事はまだ続いています。
さらに便利になるということです。
ありがたい話ですね。
選び方の基準について
東名と新東名の選び方の基準について簡単にまとめます。
東名を選ぶ方
・景色を楽しみたい
・夜間交通量が少ない方がいい
・下道に自信がない方
・清水、焼津、袋井、磐田、浜松市内にご用のある方
・ポケットWi-Fiを使いたい
新東名を選ぶ方
・少しでも急ぎたい
・走りやすさを追求
・新しい道路や休憩施設
・100キロ以上で走りたい
東名、新東名ともにメリットがあるのでご自身のご都合に合わせて選択されて下さい。
東名と新東名の渋滞情報
東名と新東名の渋滞情報は各種サイトから確認できます。
出発前には必ず確認をしておきたいサイトです。
ハイウェイ交通情報
ネクスコ中日本の電話番号は
もし電話で渋滞情報をとりたいならネクスコ中日本に直接電話をかければ情報がもらえます。
私もいつもかけるんですが電話対応がすごく丁寧でわかりやすいです。
渋滞情報の他にも高速道路に関する情報なら何でも教えてくれます。
お風呂のあるサービスエリアや料金に関する質問でもオッケーです。
事故のリアルな状況や渋滞解除の予想なども親切丁寧に教えてもらえます。
ネクスコ中日本の電話番号
24時間、365日いつでも係員の方が対応してくれます。
さいごに
この記事では東名と新東名の違いについて詳しく説明させて頂きました。
どっちがお得なのかは利用されるドライバー皆さんの求めるメリットによって変わってきます。
おすすめの利用方法は行きと帰りでどっちも走ってみるということです。
どちらも良い高速道路なのでそれぞれのメリットを堪能しつつ楽しいドライブにして下さいね。