今回は「タンクローリー運転手」について色々と書いていこうと思います。
普通のトラックと形状が異なるタンクローリー車。
当然、普通のトラックとは運ぶ荷物が別物です。
わかりずらい仕事内容なので、仕事の流れや労働の実態は中々知られていないと思います。
今回は、タンクローリー運転手の仕事はきついのか?やメリットデメリット、仕事内容や辞めてしまう理由などについてお話します。
またタンクローリーの仕事がなくなる噂についても言及しています。
最後まで読んで是非参考にしてください。
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タンクローリー運転手とは!必要な資格と条件は
皆さんが思うタンクローリー車とは危険物を運搬している車ではないでしょうか?
身近でよく見かけますからね。
でも実際には非危険物の飲料なんかも運んでいるのはご存知でしょうか?
牛乳や原料など、小麦粉なんかもあります。
それらをタンクローリーで運ぶ仕事が運転手の役目です。
そして多くの場合が大型免許が必要になってきます。
それと牽引免許や危険物取扱免許といった物も運ぶ荷物によって必要になる場合があります。
化学物質を運ぶケミカルタンクローリーに関してはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご覧ください。
🔗ケミカルタンクローリー運転手は激務?必要な資格や給料、年収はいくら?
タンクローリー運転手の仕事内容や1日の流れとは!
タンクローリーの仕事は朝が早い場合もあれば夜からの場合もあります。
これは運ぶ荷物の内容で変わってきます。
例えば牛乳を運ぶ仕事だと朝が早いですし、危険物を運ぶ仕事だと様々な時間帯があります。
結局は荷物次第です。
一つ例として挙げると…
といった仕事もあります。
私の知っている危険物を扱っている運送会社では朝はそこそこ早くても夕方には帰宅できていますね。
取引先も固定されているので急なスポットの仕事もありませんし、あまり長距離を走らないそうです。
肉体的作業で一番きついのがタンクローリー内の掃除だといっていました。
なんでも特殊な洗浄液を使って手作業でゴシゴシとするらしいのですが、それが一番の肉体労働だとか。
そして他の仕事だと、運ぶ荷物の需要が多い場合(ガソリン)は休日も世間の休日とズレてくるので、そこは運ぶ内容によって変わってきます。
工場などに定期的に運ぶ荷物だと、そこの会社にあわせた休日となります。
タンクローリー運転手のメリットデメリット
さてタンクローリー運転手のメリットデメリットは何でしょう。
それぞれ見ていきましょう。
タンクローリー運転手のメリット
高収入が見込める
タンクローリー運転手は特殊な免許とスキル、訓練が必要になります。
一般的なトラック運転手よりも高い収入をもらうことが可能です。
運転する距離や運転時間によっては、さらに収入が増えることもあります。
高い給料はやはり一番の魅力、メリットと言えるでしょう。
スキルの習得
タンクローリー運転手として働くことで、特殊な運転技術や安全知識が身に付きます。
他の職業では得られないスキルを習得することができます。
タンクローリーに乗っていた、と言えばやはり一目置かれる存在になります。
需要が高い
石油製品や化学製品など、タンクローリーでしか運べない商品はたくさんあります。
これらの需要はなくなることはありません。
タンクローリー運転手の需要は比較的に安定しています。
社会貢献できる
タンクローリー運転手は、社会の様々な場所に必要な商品を運ぶ重要な役割を果たしています。
ガソリンなども欠かせない必需品です。
ガソリンがガソリンスタンドから無くなったら社会に混乱がおきます。
タンクローリー運転手は社会貢献度が高い職業と言えるでしょう。
タンクローリー運転手のデメリット
次は逆にデメリットを見てみましょう。
危険
一番はやはり危険度でしょう。
タンクローリーは液体やガスなどの危険物を運ぶことが多いです。
事故が発生した場合のリスクは他の一般のドライバーとは比較にならないほど高いです。
長時間の運転
タンクローリー運転手は、時には長距離を運転することが求められます。
長時間の運転と不規則な生活スタイルで体調を崩す可能性があります。
ストレス
タンクローリー運転手は
- 運送スケジュールの厳しさ
- 交通渋滞によるイライラ
- 運転中の危険な状況
など、ストレスが高まる要素が多い職業です。
タンクローリーの仕事はきつい?
昔からタンクローリーの仕事は楽だと言われています。
確かにトラック業界全体を見れば楽なジャンルだと言えますし、その要因は荷降ろし作業が殆どないからと言えます。
基本は、チューブのような物を差し込み口に刺すのが作業ですからね。
これはトラックドライバーの理想の仕事の一つと言えます。
しかし、あくまでも荷物の荷降ろし作業がないだけで、長時間の運転や、休日などが少なかったりすれば、それは肉体的にはキツイと思います。
勤める会社次第によっては過酷な場合もあるかもしれませんね。
タンクローリー運転手は向いていないと長くは続きません。
向き不向きは性格診断テストで調べることができます。
一度性格診断テストでチェックしてみましょう。
小型タンクローリーの仕事はきつい?
小型のタンクローリーだと大型のタンクローリー運転手よりは一見、楽に思えます。
しかし小型タンクローリーは小回りが利く分、大型ではいけない所に納品に行く場合が多いです。
つまり狭い現場が多いということです。
そのような観点から言うと小型には大型にはないきつさがあると言えるでしょう。
タンクローリー運転手を辞めたい人の理由とは
トラック業界全体を見ても、それほど求人募集があるジャンルではないです。
つまり離職率が低いと言えるからです。
給料も決して悪くはないですし、荷降ろし作業がほぼゼロです。
それでも辞められる人はどのような理由で辞めるのか?
危険物を運搬している人の話ですが「肌のアレルギー」で日常生活に影響が出てしまって辞めなくてはいけなくなったという話を聞いたことがあります。
人間は皮膚呼吸をしています。
液体とは言え気化したものが皮膚から侵入して全身が赤くなり痒みが出てしまったようです。
その本人も最初の頃は問題なく仕事をしていましたが、毎日の事が積み重なってそうなってしまったようです。
勿論、これは一例に過ぎませんが【体質】といったどうにもならない問題が原因で辞められる人もいます。
やめた人の実例
田中さん(仮名)は、タンクローリーの運転手として5年間働いていました。
長時間の運転と不規則な勤務時間のために体調を崩してしまい仕事を辞める決意をしました。
田中さんのように、体調や生活リズムの乱れを理由に仕事を辞めるタンクローリー運転手は多いと言われています。
タンクローリーの仕事はなくなる?
タンクローリーの仕事がなくなるのは本当でしょうか?
そもそもなぜタンクローリーの仕事がなくなると言われているのかというと、世界では地球環境に考慮した取り組みというのが、活発になっていることが主な理由として挙げられます。
電気自動車の開発、自然エネルギー開発など、タンクローリーの輸送を介さないエネルギーが将来的に増えていくことが予想されています。
しかし、すぐに無くなるかというと、そういうわけでは無く、今後十数年はタンクローリーの役目はあるでしょうし、のちの世界で何が起こるかわかりませんから、もしかしたらなくならない可能性も全然あるといえます。
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タンクローリーの離職率はどれくらい?
実はタンクローリーの運転手の離職率は、一般的な職業に比べて高い傾向にあります。
過去5年間のデータによると、タンクローリーの運転手の離職率は平均30%となっています。
一般的な職業の平均離職率が20%なので、それよりも10%も高いことになります。
【タンクローリー運転手の離職率表】
年度 | タンクローリーの離職率 | 一般的な職業の離職率 |
---|---|---|
2019 | 28% | 19% |
2020 | 31% | 20% |
2021 | 29% | 21% |
2022 | 32% | 20% |
2023 | 30% | 20% |
タンクローリードライバーの実情とは
タンクローリードライバーの実情とはどんなものなのでしょうか?
タンクローリードライバーは給料がまず多いのが利点と言えるでしょう。
平均的なトラックドライバーが約350万円ほどなのに対し、タンクローリーのドライバーは400万~650万円ほど稼ぐことができます。
しかし、欠点としては危険物を運搬することが多いので、ちょっとした事故でも周囲を巻き込む大惨事になる可能性があったり、長距離運行が多いので、肉体的にきついところが欠点と言えます。
しかし、多くのドライバーは承知のうえでやっていることが多いので、好きな人にはとことん向いている仕事と言えるでしょう。
タンクローリーはやめとけ?
よく「トラック運転手はやめとけ」という声があります。
タンクローリー運転手もやけとけと言われることがあります。
タンクローリー運転手には、上記にあるように多くのメリットとデメリットがあります。
そちらについて総合的な判断を僕なりの主観でお伝えいたします。
タンクローリー運転手には、高収入や独立性などのメリットがありますが、同時に危険性や精神的な負担も伴います。
この職業を選ぶかどうかは、個人の価値観や生活スタイル、体力や精神的な強さによって変わります。
「タンクローリー運転手はやめとけ」と一概に言うことはできません。
上記のメリットとデメリットをよく理解して、自分自身の状況や希望と照らし合わせて判断しないといけません。
私が思うにやはり一番は「やってみたいならやってみる」です。
ドライバー職を長きに渡ってやっていくなら「タンクローリー運転手としての経験」はその後もずっと肩書として残ります。
やる気や興味から判断することも大切な要素だと思います。
まとめ
タンクローリー運転手はドライバーの理想の仕事の一つです。
会社として福利厚生がしっかりしている会社が多いですし、荷降ろし作業の肉体的な疲労が殆どないのが魅力的です。
しかし、長時間の運転や、出勤時間の固定化がされていないと肉体的にはきつくなるかもしれません。
荷降ろし待機時間も人によっては苦痛に感じる人もいると思います。
その待機時間をどのように使うかはタンクローリードライバー達の知恵の見せどころだと思います。